●対荷重
・衝撃荷重がある場合は許容荷重の1/2程度としてください。
・衝撃荷重の程度、搬送物の材質、重量でかなり異なりますので余裕を十分とってください。
・ウエストンローラーで搬送できる荷重を超えるときは、コンベアーの複列方式をご採用ください。
 
●取付方法
・ウエストンローラーの外筒と軸がフリーローラーと同径のときはフリーローラーの軸穴をそのまま利用できます。
・寸法が異なるときは、フレームの軸穴を変更してフリーローラーと高さを合わせ、荷重が均等にかかるようにしてください。搬送物の材質・平滑度により、ウエストンローラーに接触しないときは若干高めにしてください。この場合、荷重はウエストンローラーだけで受けることになりますので許容荷重に十分ご注意ください。
 
●ローラー幅
・定まった基準はありませんが、原則的には搬送物(或いはパレット)の幅より50〜100mm程度広いことが必要です。また、ワークがローラー端部に点接触で重荷重が加わる場合はご相談ください。
 
●既設ローラー対応
・既設ローラーなとに取付けする場合は、フレーム内幅をはかり、ウエストンローラーの幅を決定してください。フレームの内幅に対して(A)寸法は -2mm〜-5mmになるよう設定してください。
                   
●許容荷重の目安(1本当たり)
呼び寸法
200
250
300
400
500
600
700
800
900
1000

集中荷重

(kg)

Ø48.6
-
100
100
100
80
80
60
60
-
-
Ø50.0
-
100
100
100
80
80
60
60
-
-
Ø57.0
100
100
100
100
90
80
70
70
60
60
Ø60.5
130
130
130
120
100
90
90
60
60

60

 

●本数の決め方
・搬送物の重量・底面の大きさ・材質・平滑度に関係しますが一般的に必要な接線力は次式で求められます。
F=μ・9.8W 【N】
μ:材質による転がり摩擦係数
F;必要接線力(N)
金属
樹脂
段ボール
W;搬送物の重量(kg)
0.01〜0.02
0.02〜0.04
0.02〜0.05
0.05〜0.10

μ;搬送物の底面の材質による転がり摩擦係数

・ウエストンローラーの本数は必要接線力Fと1本当たりの接線力fとを比較して決定してください。
・ウエストンローラー必要本数=F ÷ f (本)
 
例1)
・搬送物の形状及び重量から、ローラー幅500mm ローラーピッチ100mmを選定します。
搬送物重量W=30kg 段ボールの転がり摩擦係数μ=0.075とします。搬送に必要な接線力
F=0.075 x 9.8 x 30 = 22.05 【N】  1RP570-15 ・ 2RS570-20以下のスピードのもの1本で起動します。  
◇ローラーにかかる荷重は 30kg ÷ 4本 =7.5kg                (許容荷重範囲内です)                                       この場合にはレベルが高く1本で受けたとしても許容荷重内です。
 
例2)
・搬送物の形状及び重量から、ローラー幅1000mm ローラーピッチ100mmを選定します。
搬送物重量W=300kg 木製パレットの転がり摩擦係数μ=0.035とします。搬送に必要な接線力
F=0.035x 9.8 x 300= 102.9【N】    2RS570-2は1本で起動します。
◇ローラーにかかる荷重は 300kg ÷ 9本 =33.3kg                (許容荷重範囲内です)                                    ※起動速度が重視される場合、または底面の平滑度が悪い場合は安全を考慮して本数を検討してください。